雨の日も晴れの日も、僕ら。

日々のあれこれを綴りながら、楽しく生きたい。 

『 虹色の思い出。 』

 

どこかで診断メーカーというものを使って

指定された条件で物語を作るという

試みをされている方がいらして

 

おもしろそう!!と思ったので

あたしもやってみました。

 

Emilyさんには「あの日もこんなふうだった」で始まり、「少しだけ待っていて」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば8ツイート以内でお願いします。
https://shindanmaker.com/801664

 

『 虹色の思い出。』

 

あの日もこんなふうだった。


雨が上がって急に空が明るくなり

水たまりに青い空と流れる雲が映って


あたしはそれを

なんとかキレイに切り取れないかと

カメラを持って道端にしゃがみこんでいた。


太陽が反射し過ぎてもいけないし

雲が多すぎても青が少し足りないし


夢中になり過ぎて

お気に入りの真っ白なスニーカーに

いくつもの茶色いしみができていることにも

全然気付かなかった。


ようやく納得の1枚が撮れた!と

立ち上がったら

立ち眩みで目の前が真っ暗になって

 

よろけて水たまりに

思い切り1歩踏み出してしまった。

 

パシャッ

「あぁ。」

 

小さな声がして目を開けると

白い襟の赤いワンピースを着た

1年生くらいの女の子が

立ち止まってこっちを見ていた。
 

「ごめんなさい!

水、かかっちゃった?」

女の子は持っていた白い手提げの

紙袋を持ち上げて

かかった水でできたしみを見せながら

「これ、さやかちゃんの

たんじょうびプレゼント・・

よごれちゃった・・。」

と言った。

「さやかちゃんにあげるやつ?」

女の子はうなずきながら悲しそうに

あたしの顔を見る。

どうしよう・・。

うちに似たような袋あるかな・・。

あるかも!

「きれいな袋と交換しよう

一緒に来て!」

女の子の手を取って玄関に回り

彼女を待たせて

急いで紙袋がためてある棚のところへ行き

同じようなサイズの袋を探した。

眼鏡屋でもらった緑の袋

頂き物のチョコレートが入っていた

ワインレッドの袋

お土産を分ける用にもらったけど

使わなかった商品名入りの黄色い袋

3種類持って玄関に戻って差し出した。

「どれか好きなのある?」

女の子は1つずつ手に取って

表と裏を確認し

ワインレッドの袋を選んで

「これが好き。」

と少し笑った。

「じゃあ、これと交換でいい?

ごめんね、この白いのも可愛かったのに。」

「いいよ、これもステキだもん。

ちょっとオトナみたい。」

「そう?よかった!」

プレゼントを入れかえるとき

おいしそうなにおいがした。

「これ、手作りクッキー?」

「そう、ママと作ったの。

とってもおいしいよ。

今度、おねえさんにもあげる。

袋のお礼ね。」

「えーほんと?ありがとう!

うれしいな。」

こっちがお詫びすることはあっても

お礼をされることはないなと思いつつ

彼女の笑顔に思わず喜んでしまった。

「さやかちゃんのおうちはどこ?

近いのかな?」

「うん、ここのマンションの5階。」

「そうなの?」

「うん、もう行くね、バイバイ!」

女の子が笑顔で手を振るのを見送って

ドアを閉めようとしたとき

「虹だ!!」

と誰かが言うのが聞こえたの。

今日と同じ雨上がりの青空の日の

小さな思い出。

 

「虹だ!!」

下校中の女子高生の声がした。

「え、虹?撮りたい!!

まだ、消えないで!

もう少しだけ待っていて。」
      
         
      

         (1120文字)

 

 

 

わーい。

こういうの初めてやったけど

おもしろかったです。

 

 

女の子が成長して最後の女子高生が

もしかして?

と思ったりしました。

 

女の子の名前を聞かなかったのが残念。

字数制限があったので

名前を聞くっていうシーンを

入れられなかったのです。

 

 

楽しかったので

またやりたいな。

 

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