雨の日も晴れの日も、僕ら。

日々のあれこれを綴りながら、楽しく生きたい。 

創作。

『 青。』

『 青。』 今日も素晴らしく空が青いよって先生が言うから、右目だけちょっとあげて空を見た。空の青を見る前に太陽がまぶしすぎて、すぐに自分の黒い靴のつま先に目を戻したけど、目の前が白くなってしまい、よく見えなくなった。 いつもの交差点は交通量が…

『 噴水。』

『 噴水。』 「前から約束してたあれ、明日だけど、どこ行こうか。」 帰り道に先生が言ったから、明日も会えるんだと思い出して、少しうれしくなった。いつも土日は会えないから。 「どこでもいいの?」 「まあ、どこでもってわけにはいかないけど、行きたい…

『 恭一くん。』

『 恭一くん。』 小さな嘘をついた。 だって、カナコが悪いと思う。 恭一くんを大事にしてないから。 デートで1円もお金出さないし 自分で買ったもの全部持たせるし 雨が降っても猛暑でも 全部、恭一くんのせいにする。 付き合い始めたばかりのころ 恭一くん…

『 もしもは、やめる。』

『 もしもは、やめる。』 「もしもの話だけどさ 明日、海に行くとしたら、ど・・、」 「え?もしもじゃなくて 本当に行こうぜ!海。」 「いや、明日も仕事だよ。」 「休めよ。電話して風邪ですって 言えばいいじゃん!」 「ばか。風邪ぐらいで休めるか。」 …

『 止まる。』

『 止まる。』 「時間は止まってくれない、 誰を信じるか決めろ。」 421ページの3行目を読んでいたとき ふと違和感を感じた。 始めは何が起きているのか よくわからなかったが すぐに気が付いた。 冷蔵庫がうなる音 鳥の声 駅のホームのアナウンス タイヤの…

『 言わない言葉の陰に。』

「素直になれるといいね。」 まりが言った。 とたんにイライラが込み上げて それが口から溢れ出る前に席を立った。 「帰るわ。」 「ちょっ、どうしたの?」 「用事思い出した。ごめん。」 慌てて荷物をまとめるまりを無視して レジに向かい 自分の分だけ払っ…